【完】今日から、お前は俺のモノ
頑張れ……颯太!


……っ……っん……




……ふぁぁあ……っ……


……いま……って……5時!?


……確か目覚まし……6時にセットして……



……っはぁ……1時間も早く起きたのか私…

でも今から二度寝したら起きれなくなりそうだし……

……早く準備しよっと




あれ……私昨日颯太と電話したっけ。



寝起きの頭で精一杯記憶を巡らせる。



「…おやすみ」
……颯太の声が頭に浮かぶ。


ってことは……
電話、したんだ……

あまりの眠さで覚えてないや……


ん?


あ……頑張れの一言も言ってない!!
って、もう5時15分!!
颯太今日、5時半には練習開始……って


あと15分しかないし!!


急いで枕元にある携帯で颯太に電話をかける


「プルルルル……」


なんだか……緊張する……


「……もしもし!?めい!?」

「そ、颯太……!おはよう!」

「お、おう!おはよう!
ってなんでこんな早くに起きて……」

「……なんか今日楽しみで……起きちゃて」

「……っ!朝からそんな可愛いこと
言うなよ……」


……ん?




何言ってるか聞こえなかったし……


って私はなんで電話してるんだか!!
颯太に頑張れって言わなきゃで……!!


でも、どんな風に言おう……


……って20分だし!!
颯太の邪魔になるのだけは
絶対ごめんだ!!!


「……めい?もしもし?」



「そ、颯太!!!あのね……わたし…
今日、めっちゃ応援してるから!!

颯太なら勝てるんだからね!!」

「……え!?…っお、おう!!!」


慌てる颯太の姿が電話越しで伝わる。


「じゃ、じゃあね!!」



ーーーープチッ。



はぁ……上手く言えたかな……


昨日はあんな寝言颯太に言ったし……


っもう!!
服でも着替えて準備、準備!!
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