《短編》*さよなら、また明日*
コンビニで買ったインスタントのカップラーメン、お茶のペットボトル、弁当が入った袋を持ち上げ、残金を思い出す。


男子高生の一人暮らしなんて、豪勢な食生活を出来るはずがない。

学校が終わった後は、バイト先に急いで行き、バイトが終わると真っ直ぐ帰宅。


この生活にはもう慣れている。


だから、今更里親のところに戻りたいなんておもわない。



『……はあ、』



ため息を吐くと、もう目の前にある部屋のドアノブに手をつける。


僕の家は、一人暮らしに反対していた里親が強引に買ってくれた、マンションだ。

その事もあるため、里親には結構感謝している。



『……ん?』


部屋を入った瞬間、感じる違和感…
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