彼女と一秒でも長く一緒にいたいから、僕は全て神様に納めました
「親友の彼女を、お金で奪うってこと?」

女神様は、眉間にしわを寄せた。

「違う!」

女神様にそう問われて、僕は叫んだ。

「ほんとうの恋愛じゃなくてもいいから、彼女とデートがしたいんだ。つぼみに……好きになってもらいたいんだ。たとえ、それが限られた恋愛でもね………」

この願いは結果的には尊人から彼女をお金でうばうことになるが、僕はどうしてもつぼみとデートしたかった。だって、僕がつぼみの願いを今までかなえていたのだから。

「願いはかなえてあげられるけど、彼女以外の女性はダメなの?」

「ダメなんだ!」

僕は、即答した。

つぼみ以外の女性に好きになってもらっても、、なんの意味もない。つぼみ以外の女性とデートしても、なにも楽しくない。
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