『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由


「もしもし、美織ちゃん?今家にいる?、、、え?彼氏のとこ?でも帰ってくるよね、、?うん、分かった。ま、任せといてっ!!!じゃあ、また〜。」


電話を切って苦笑いをする。


「今日は帰らないって。誤魔化しておいて欲しいって。」

「、、、、そう。」


「あっ!でも私が皆んなの分までお祝いしちゃうよ〜〜?!?!」

声を張り上げて、ぐっと拳を握る。


「鈴が祝ってくれるなら、それだけで、、、嬉しいから。」


目を細めて優しそうに
微笑む伊織に胸が高鳴る。


こうやって幼馴染にしか見せない表情がたまらく好きだ。
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