『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由


「いえ、お仕事お疲れの所ありがとうございます。狭い部屋ですがどうぞお入りください。」

優しく微笑んでくれる東に、緊張が少し解け美鈴も微笑む。


「では、、お邪魔します。」


綺麗に靴を揃えて中に入る東に、育ちの良さを感じた。

「はい、これお土産です。良かったら食べて?、、、それにても凄い美味しそうな匂いがするね。よだれでちゃうよ。」


そういって差し出された箱。

受け取って店名を見ると、並ばないと買えないと有名な洋菓子の名前が。


「わっ、ここのケーキもの凄く美味しいんですっ!嬉しいです。ありがとうございます。あ、スーツの上着シワになるといけないので預かります。それとご飯出来てますので、座って待っていて下さい。」

そういうと東が恥ずかしそうに下を向いた。
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