『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由




「はいっ、、!頂きます。」

何故か敬語でかしこまる東に可笑しく思い、思わず笑う。

「うまっ、、!!!!なに?!もしかして美鈴ちゃんって調理師免許持ってるの?!?!こんな美味い手料理食べたの初めてなんだけど!」


興奮して凄い勢いで箸を動かすのを見て、普段おっとりとしている東からは想像出来ない姿に唖然としてしまう。


「父が料理が上手くて、小さい頃から一緒に。それで自然と料理が好きになりました。作るのも、食べる人を見るのも大好きですっ。お代わりもありますから、沢山召し上がって下さいねっ?」

おずおずと声を掛けるが、聞こえてないのか黙々と食べている。



よっぽどお腹が空いていたのだろう。

暫く東の様子を眺めていた。

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