『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
言いにくそうに声が小さくなる美鈴の言葉に聞いて、電話越しの東が笑い出す。
「ははっ、、!本当美鈴ちゃんは可愛いね。、、、やっぱり離すんじゃなったかな、、。大丈夫。怒ってないよ?寧ろ、、、怒ってたのは彼の方だしね。あの後、、大丈夫だった?」
「えっ、、?!は、はいっ!!大丈夫でしたっ、、、!多分、、?」
昨日の事を聞かれ、声が上ずってしまう。
「上手くいったならいいんだけどね?」
「上手く、、ですか?」
暗い美鈴の声に、東が反応する。
「もしかして、、、上手く行かなかったの?何か言われたりしなかった?」
「えぇっと、、、壊してやる、、とか、名前を呼ぶな、、とかですかね、、。なんか辛そうな顔をしていて知らない人みたいでした、、、。私って、、、相当嫌われてたみたいで、、。」
自分で言っていて泣きそうになった。