『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
口数少ない伊織の言葉が、心に響く。
「父親に頼んで、鈴を会社に引き込んだ。、、少し賭けだった。もしかしたら、幼馴染に戻れるんじゃないかって。久しぶりに見る鈴は、見た目は綺麗になって心はあの頃のままですんなりと俺を受け入れてくれた。だから、俺も自然に接した。何事も無かったかのように、、。でも、もう戻れるわけなかったんだ。こんなにも、、、心が鈴を求めてる。鈴だけを、、、。」
「鈴を、、、愛してる。」
枯れたと思っていた涙がボロボロと溢れる。
これは勘違いじゃないよね、、、?
自分には伊織だけだったように、伊織にも自分だけだった、、、?
一体、何処で間違えてしまったのか。
どうしてお互いこんなにすれ違ってしまったのか、今となっては全く分からない。