『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
「それって決定事項?」
「、、、勿論。」
暁人はニコッと笑いかける。
「わざわざ知らせたんだから感謝してほしいくらいだよ。あとは、、、自分達でなんとかしなさい。」
「なに?!それは止めても良いってこと?!」
「相手の迷惑にならなきゃいいんじゃないか?それくらい必死にならないと欲しいものなんて手に入らないよ。」
興奮が収まらない雅人が立ち上がる。
「俺っ、、!行ってくる!!!」
食事途中にもかかわらず席を立ち、出て行く。
伊織は、それを冷静に冷めた表情で見ていた。