『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
「紹介って、、美鈴さんお見合いでもするんですか?その、、、いいんですか、、、?」
「うん?お見合いってほど大々的なものじゃなくてねっ、、、でも、、相手が良ければそうなるのかな〜、、、なんてねっ!もう時間だから行くね。それじゃあ、また。」
時計を確認して、美鈴は慌てて庶務課を飛び出していった。
その姿を唖然と見送る。
「それ、、、社長は知ってるのかな、、。」
「どうだろ、、、。諦めちゃったのかな、、、、、。お似合いだったのに、ショックかも。」
「このまま結婚って、、、なんか切ない。」
どんよりと沈んだ空気になってしまっていた庶務課を美鈴は知らない。