『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
「では、行きましょうっ!!」
そういって、東は美鈴の手を握り車へと誘導した。
手を握られ戸惑いながらも、優しそうな東の雰囲気に飲まれてしまいそうだった。
車を走らせ、着いたのは人気のイタリアン。
意外にも個室ではなくて2人がけのテーブルで向かい合って座った。
「ほぼ初対面の異性と個室は怖いかと思いましてテーブルにしてみました。」
「お気遣い、、ありがとうございます。此処、凄く人気ですよね?初めてで嬉しいです。」
東は咳払いをして、姿勢を正した。
つられて美鈴も姿勢を正す。