『、、、泣いただろ?』〜幼馴染の涙の理由
余りにも直球な言葉に頬を赤らめる。
「えっと、、、そうだったんですね。こ、こんな私を気に入って頂けて光栄です。」
「そんな控えめな所も可愛い。ただ、1つ気がかりな事があって、、、。現社長の神崎伊織君とは幼馴染だそうだけど、、本当にそれだけ?神崎ホールディングスの受付の子に聞いたんだけど、、2人は付き合ってる訳じゃないんだよね?社内では有名な話だそうだから。」
いきなりその話題を出されて、目をそらした。
「いお、社長とは確かに幼馴染ですが、特別な関係ではありません。母親同士が親友で家も近所で兄妹のように育ちました。社内では、結構噂されていて困っているんですよ。社長がいつまでも独身だからいけないんですっ。」
「では、、、美鈴さんの片思い?」
核心を突かれ、黙り込んでしまう。