泥沼!? 夢見るオトメの恋愛事情【完】
ポッキーをくわえながら、メモを引っ張り出す。
背徳感も一周回ると、少し楽しめるようになってきたようだ。
ペンを走らす。
橘。優しい。いいやつ。気遣い○。顔もいい。
いいことしか書いてなかったのが、なんか嫌なので最後にエロいとつけ足した。
セン。幼馴染み。子どもっぽい。イタズラ。さびしがり。かわいいタイプ。
おや。
こうして、字にすると、橘の良物件な感じが際立つ。
橘かー、でも、エロいんだよな。
と思いながらベットに後ろ向きにダイブする。
ばふん、と、布団が波打つ。
「いってーっ!!?」
とか言って、センが隠れていたら面白いのだけど、そんなこともなく、想像通りのスプリングが、小さく軋んだ。