続☆戦闘魔法少女は美少女揃いで最強です。
手首に包帯を巻いた花恋は、時々患部をさすりながら、もう涙声。

「落ち着いて。愛梨は手術が終わったって。後遺症も残らないし、大丈夫だよ」

「さっき出てきたから間違いありませんわよ。心配なさらなくても、大丈夫ですわ」

「愛梨が助けた・・・・・・うん、愛梨らしいじゃねえか」

「愛梨は花恋を助けたかったんだよ。泣いてちゃ、愛梨も悲しむよ?」

「ひっく・・・・・・ぅん!」

ゴシゴシと目元をこすり、にっこり笑う花恋。よし、これでおっけー!

「花恋、傷は?」

「あ・・・・・・倒れた時に、こすっちゃって」

なるほど。包帯をまいてるのはそれでか。

「もう、大丈夫だよ」

これで、花恋も安心したよね。・・・・・・と、思ったその時

「お前のせいで、愛梨が・・・・・・」

突然、私の横にいる桜が低い声でぽつりと呟く。

「「「へっ?」」」

三人揃って間抜けな声。

「お前さえ、いなければ。愛梨は怪我せずにすんだんだろ?」

「さ、桜?ど、したの?」

ワナワナ震える声で花恋が尋ねた。なに?突然。

「ちょっ、桜、何を仰ってらっしゃいますの?!」

慌ててえりかが静止するが、鼻息を荒くして桜は花恋の胸ぐらを掴んだ。

「お前さえ、いなければ・・・・・・」

あっ!

桜の、目が。目が











澄んだ水色じゃない!

まるで、闇夜のように濃い黒。

怖い、よ。

「さ、桜っ」



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