恋するお花屋さん
恋してしまった
花屋を始めて半年

少しずつだけどお客さんも増えてきた。

亡くなった母は私にこのお店を残してくれた。

私は5歳の時母に『大きくなったらお花屋さんになる』と言っていた。

母は笑顔で『この花屋を継いでくれるの楽しみにしてるね』と私の頭を撫でてくれた。

それから2年後母は病気で亡くなり私の為に遺書を残してくれた。

突然のことで頭が真っ白になって父が泣くのを我慢してるのを見て私は泣いちゃいけないんだって思った。

父と二人で暮らすようになったけど父は人が変わったように鬱ぎ込むようになった。

前みたいに笑わなくなって働かなくなって
しまいには母が残した花屋を売ろうとした。

でも祖母が遺書を見せて止めてくれた。

その遺書には私の為に花屋を残して欲しいと書かれていた。

それから数日後父は私の前から姿を消した。

母方や父方の親戚は私を引き取りたくないと言い施設に預けようとした。

だけど祖母が私が責任もって育てると言ってくれて12年間育ててくれた。
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