イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
 

「くだらねぇな」

そんなこと、わざわざ言われなくてたって、自分でもわかってる。
それでも私は大真面目なんだ。

考えて考えて、悩んで悩んで、勇気をふりしぼってこの部屋にやってきた。

「どうせ、会社の飲み会かなんかで、その好きな男が『処女は重たいから無理』とか言ってるのを聞いたんだろ」
「いや、まぁ……」

当たらずも遠からずというか、微妙な拓海の推理に私はあいまいに首をひねって誤魔化す。

「そいつって、どんな男?」
「どんなって……」

拓海は興味を持ったのか、わずかにこちらに身を乗り出して聞いてきた。

「いい男なわけ?」
「ええと、一般的に見れば十分いい男の部類に入ると思う」

その人は確かに仕事もできるし外見もいい。
だけど、私はその人がいい男だからって理由で好きになったわけではないんだけど。

「ふーん……」

拓海はなにか考えるように頬杖をつきながらこちらを見下ろす。


 
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