イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
金曜日の朝。
先日買った洋服や下着をベッドの上に並べ、うろうろと落ち着かずに部屋の中を歩き回る。
スミレさんに選んでもらったノースリーブのワンピース。
シンプルなデザインだけど、腰の高い位置にある切り替えからふわりと広がるスカートが可愛い。
自分では絶対選ばないタイプの洋服だ。
可愛いけれどその上にカーディガンを羽織れば、会社の通勤着としても全然おかしくはない。
今日も仕事帰りに拓海の家に行って、料理を作ってあげる予定だ。
せっかく拓海の家に行くんだから、新しい下着や服を着ていくべきかな。
いや、そんなことをしたら『なにこいつおしゃれして気合入れてんだ』って拓海に引かれるかな。
迷いに迷ってうなっていると、ノックもなしで突然背後の扉が開いた。
「さっきからうるさいんだけど。朝っぱらからなにやってんのお姉ちゃん」
「里奈!」
勝手に部屋に入ってきた里奈が、私の肩越しにベッドの上に広がった下着と洋服をのぞきこむ。