イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
「……俺以外の男に、抱いてくれって頼むのか?」
低い声で問われ、心臓が飛び跳ねる。
動揺しているのを誤魔化すように、私はわざと冷静な表情を作った。
「そ、そうだけど? 別に拓海じゃなくたってほかにもお願いできる人はいるし……」
本当はこんなことを頼める男の人なんて拓海以外にいないし、いたとしてもほかの人に頼むつもりなんて微塵もないんだけど、私はこの場を切り抜けるためにそんな苦しい嘘をつく。
私の言葉を聞いた拓海は、眉をひそめて黙り込む。
なんとか掴まれた腕を振り払って逃走しようともがいていると、拓海がぽつりとつぶやいた。
「お前がほかの男に抱かれるのは、むかつく」
「……は?」
その言葉に驚いて、動きをとめて拓海を見上げる。
それは、どういう意味?
私なんかがほかの男の人に抱いてもらおうなんて、ずうずうしいんだよって怒ってる?
きょとんとしていると掴まれた腕を引き寄せられ、バランスを崩して拓海の胸に体がぶつかった。
想像していたよりもずっとたくましい胸板に、動揺して鼓動が早くなる。