イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
「わかった」
そんな私の耳元で、拓海が不機嫌そうな口調のままでつぶやいた。
「俺が相手してやるよ」
「へ……?」
驚いて眼鏡のフレームがずり落ちた。
裸眼のぼやけた視界で拓海のことを見上げ、瞬きを繰り返す。
自分でお願いしたことだけど、心のどこかでどうせ断られるんだろうなと諦めていたのに。
まさか拓海が真面目に私の相手をしてくれるなんて思ってなくて、ぽかんと口が開いてしまう。
「い、いいの……?」
戸惑いながら確認すると、再び大きなため息をついて拓海が顔をしかめた。
「お前危なっかしいから、誰彼構わず抱いてくださいってお願いして、タチの悪い男につかまりそうだし」
思い切りバカにされてる。
鼻の上の眼鏡を押し上げながらむっとして頬を膨らませると、拓海はからうように笑った。
そして、私の腕を掴んだまま歩き出す。
手を引かれ、リビングに面したドアを開けベッドルームに連れていかれた。