イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
 

右側の壁一面に、天井まである備え付けのクローゼット。正面にはカーテンの閉められた窓。
そして中央に置かれた部屋の大部分を占めるベッド。

拓海が手を伸ばして照明のリモコン押すと、足元と壁に設置された間接照明が灯り白い壁を淡いオレンジ色の光で照らす。

私が今でも寝起きしている実家の部屋の白く明るい蛍光灯とはまるでちがう、雰囲気のある明かり。

拓海はいつも、こんなおしゃれなベッドルームで寝ているのか。
緊張しながらごくりと息をのんでしまう。

あのベッドで、今から、拓海と……。
これからここで行われるであろうことを思い描いて、頭に血が上る。

「どうした?」

不思議そうに問われ、私は慌てて首を横に振った。

「いや、なんか、拓海のくせに部屋を綺麗にしてるなって思って……!」

動揺を誤魔化すように、どうでもいい話題を口にする。


 
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