イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
「わくわくするね」
「……わくわく、ですか?」
戸惑いながら首を傾げた私に、優しくうなずく。
「可愛くなった佳奈ちゃんを見て窪田くんがどんなリアクションをするか、すごく楽しみ」
「いやいや、どんなリアクションって、そんなの……」
幼馴染みになって二十年。
お互いを知り尽くしている拓海と私。
今更私が眼鏡からコンタクトにようが、髪を切ろうが、おしゃれをしようが、拓海が驚とは思えない。
きっと、『なに色気づいてんだよ』なんて笑われるか、よくても『いつもよりはマシだな』と微妙な誉め言葉をくれるくらいに決まってる。
そう言おうとした私の前で、店員さんがノックをしてから扉を開いてくれた。
中にいたのは十数人の男女。
楽しそうに食事やお酒を楽しんでいたみんなが、ひらいた扉に視線を向ける。