イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
 

「いや、佳奈ちゃんほんと可愛いから」
「なんなんですか。営業さんは人をほめないと死んでしまう病にでもかかってるんですか」

苦々しい表情をすると、意地悪な視線が流れてくる。

「あいかわらず佳奈ちゃんは、窪田以外の男はいっさい眼中にないな」
「う……っ」

拓海の名前を出され、思わず黙り込んだ。
うつむいた私に向かって、川口さんが容赦なく切り付けてくる。

「窪田に気持ちを伝えたくて、一生懸命おしゃれしたんだよな? さっきから話すどころか窪田に近づきもしないでなにやってんの」
「うぅ……」

まったくそのとおりだ。
うなりながらちらりと拓海の方を見れば、不機嫌オーラがさらに増してる気がする。

平静をよそおって女の子たちと話をしているけど、目元が一ミリも笑ってない。
切れ味のいいナイフみたいに、冷たくはりつめた視線。


 
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