イジワル同期の独占欲に火をつけてしまいました
 



シャワーから出ると、シンプルなTシャツとパーカーが置いてあった。

下にはいたデニムは無事だったけど、上半身はお味噌汁まみれになってしまったから、代わりに着替えを用意してくれたんだろう。

Tシャツを頭からかぶると、その大きさに驚く。

拓海は長身だけど細身で特別たくましくはないと思っていたけど、やっぱり女の私と比べると違うんだ。

ゆるゆるの袖口やお尻が隠れそうな丈は、まるでこどもがサイズの大きな服を着せられてるみたいだ。

ドライヤーで髪を乾かし恐る恐るリビングに戻ると、ソファーに座っていた拓海がこちらを見た。

お味噌汁がこぼれた床は拭かれ、食器ももう片付けられていた。



 

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