彼の甘い包囲網
「条件その一。
卒業後は必ず俺の傍にいること」
「へ?
ちょ、ちょっと待って……!」
「何」
話の腰を折られて不服そうな奏多。
イヤイヤ、おかしいから!
「それって、私が絶対に奏多への想いに自信をもつ前提の条件になってない?
いや、むしろ、そうせざるをえないというか……」
「当たり前だろ、条件だぞ」
「も、もし私が自信をもてなかったらどうするの!」
「そんなこと関係ないし、知るか。
お前は俺のものなの。
待ってもそれは変わらない。
公平だろ」
慇懃無礼に言い放つ。
「はあ?」
言い返すこともできない程に言い切られた。
「条件その二」
「まだあるのっ?!」
「心配するな、二つで終わりだ。
これに記入すること」
今日一番タチの悪い天使の微笑みで奏多は私にいつの間に用意していたのか、婚姻届を差し出した。
「ちょっと奏多!
私が言ってること全然わかってないじゃない!」
歯軋りしそうな勢いで奏多に食ってかかると。
奏多はシレッと受け流した。
「わかってるよ。
誰が今すぐ提出するって言った?
出すのはあくまで、お前が俺への気持ちに納得した大学卒業後だ。
ただ、それまで俺の心の安定のために書いて、俺に預けてほしいってこと」
卒業後は必ず俺の傍にいること」
「へ?
ちょ、ちょっと待って……!」
「何」
話の腰を折られて不服そうな奏多。
イヤイヤ、おかしいから!
「それって、私が絶対に奏多への想いに自信をもつ前提の条件になってない?
いや、むしろ、そうせざるをえないというか……」
「当たり前だろ、条件だぞ」
「も、もし私が自信をもてなかったらどうするの!」
「そんなこと関係ないし、知るか。
お前は俺のものなの。
待ってもそれは変わらない。
公平だろ」
慇懃無礼に言い放つ。
「はあ?」
言い返すこともできない程に言い切られた。
「条件その二」
「まだあるのっ?!」
「心配するな、二つで終わりだ。
これに記入すること」
今日一番タチの悪い天使の微笑みで奏多は私にいつの間に用意していたのか、婚姻届を差し出した。
「ちょっと奏多!
私が言ってること全然わかってないじゃない!」
歯軋りしそうな勢いで奏多に食ってかかると。
奏多はシレッと受け流した。
「わかってるよ。
誰が今すぐ提出するって言った?
出すのはあくまで、お前が俺への気持ちに納得した大学卒業後だ。
ただ、それまで俺の心の安定のために書いて、俺に預けてほしいってこと」