俺の彼女が可愛すぎて困る。



「……っ!」



やっと解放される。



嬉しさとともに、心の奥で少しだけ寂しさがあって……



なにこれ……



そんな変な気持ちが外に出てこないようにギュッと奥に閉じ込める。



そうやって自分と格闘していたのに、チュっとおでこにされてしまったキス。



すっかり油断してた……



最近会ってなかったから忘れてたけど……夏くんってこういう人だった。



こんな人がたくさんいるお店で!



しかも仮にも今の私のバイト先で……!



万が一誰かに見られていたらどうするの?



心配になったけれど、ちょうど夏くんの体が壁になっていたのか、誰にも気づかれていないようだった。



「連絡待ってるからね、ハル」



本当に夏くんが何考えているのかわからない。



いっつも私のことをからかって……



おかげで、この日の残りのバイトは集中することができなかった。




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