放課後○○倶楽部
第一一話:大変な事になったもんだ。
まずはパスワードのヒントを整理しよう。
そうしないと頭が混乱したままで何も進まないし、律子ちゃんは頭から煙が出ているような顔をしている。
「では、今まで見つけたヒントらしきものを一度整理しよう」
「は、はい。でも……どうするんですか?」
首を傾げて困り顔の律子ちゃんに「それは今から考える」とだけ伝え、テーブルの上に今まで見つけた紙を並べていった。
『言葉の形を変え、文字の意味も変え、その思いを日本ではなくローマで叫び、愛の数は数える必要はない』
これが一番最初に見つけたヒントらしきもので、次に目に付いたのが観葉植物に掛けられた謎のプレート。そして、イカに付いていた『いどう』と描かれた小さなプレートが一つ。
そして、『10本足のうしろをピッタリとくっ付け』というヒントと『携帯の電波-(一年で逃亡した月)=愛の言葉』という変な公式のようなもの。
これが今まで見つけたパスワードのヒントらしきものだ。
「……一度にこれだけ見つかると、さっぱり分かりませんね」
「一つずつ解読するしかないよ。最初はこれからいこう」
紙を覗き込んでいる律子ちゃんに指差して、俺は一枚の紙を取り上げた。
それは『言葉の形を変え、文字の意味も変え――』と書かれたもので、何となく意味が分かり始めていた。
「これは言葉の形を変えろって意味だろうな」
「ですね。でも、『日本ではなくローマで叫び』って何ですか?」
「多分だけど……日本語をローマ字にしろって事じゃないかなと思う」
「…………ああっ」
納得したように手を合わせている律子ちゃん。
この手のヒントでは一見して意味が違うような文章にしていても、妙に浮いてみえる個所があったりするものだ。
そうしないと頭が混乱したままで何も進まないし、律子ちゃんは頭から煙が出ているような顔をしている。
「では、今まで見つけたヒントらしきものを一度整理しよう」
「は、はい。でも……どうするんですか?」
首を傾げて困り顔の律子ちゃんに「それは今から考える」とだけ伝え、テーブルの上に今まで見つけた紙を並べていった。
『言葉の形を変え、文字の意味も変え、その思いを日本ではなくローマで叫び、愛の数は数える必要はない』
これが一番最初に見つけたヒントらしきもので、次に目に付いたのが観葉植物に掛けられた謎のプレート。そして、イカに付いていた『いどう』と描かれた小さなプレートが一つ。
そして、『10本足のうしろをピッタリとくっ付け』というヒントと『携帯の電波-(一年で逃亡した月)=愛の言葉』という変な公式のようなもの。
これが今まで見つけたパスワードのヒントらしきものだ。
「……一度にこれだけ見つかると、さっぱり分かりませんね」
「一つずつ解読するしかないよ。最初はこれからいこう」
紙を覗き込んでいる律子ちゃんに指差して、俺は一枚の紙を取り上げた。
それは『言葉の形を変え、文字の意味も変え――』と書かれたもので、何となく意味が分かり始めていた。
「これは言葉の形を変えろって意味だろうな」
「ですね。でも、『日本ではなくローマで叫び』って何ですか?」
「多分だけど……日本語をローマ字にしろって事じゃないかなと思う」
「…………ああっ」
納得したように手を合わせている律子ちゃん。
この手のヒントでは一見して意味が違うような文章にしていても、妙に浮いてみえる個所があったりするものだ。