俺様外科医に求婚されました
「昔、俺が言ったこと覚えてるか?」
諒太がそう言った瞬間、優しく抱きしめられていたはずの腕にギュッと力が入った。
「初めて病院の廊下で理香子の肩を叩いた時、ビビっときたって」
そう言われて、ふと記憶が蘇る。
覚えている。
その後に、確か諒太はこう言った。
「言うじゃん?運命の人に出会った時とか触れた瞬間にビビっとくるって」
恥ずかしげもなく、涼しい顔で。
諒太は私にそう言った。
そして言われた私は…それは静電気じゃないですか?なんて。
素っ気なく答えたっけ。
「昨日もさ、あの店から理香子を連れ出す時、また同じことを感じたんだ」
…ドキン、と震えるような感覚が胸の中に広がっていく。
「理香子に触れた瞬間。腕を掴んだ瞬間に、ビビッて…昔と似たような感覚が走った。やっぱ理香子が運命の人なんだって。そうハッキリと感じた」
私を抱きしめる諒太の腕。
その力が、どんどん強くなっていった。