俺様外科医に求婚されました
いつからか、こんな日常が当たり前になった。
毎日家と仕事の往復で。
それ以外は一人きりで過ごすばかりで。
独り言だって普通に言うし。
帰ってきて風呂に入ったら、缶ビール片手に適当なつまみを口にするのが日課で。
シーンとした空間は寂しいから、寝る直前までテレビをつけて、ぼんやりとそれを見る。
いつからだろう。
職場で食事や飲みに誘われても、断ってばかりいたらその誘いすらも気付けばなくなっていって。
忘年会。歓迎会。送別会。
そういった絶対参加の行事なんかがない限り、人と酒を酌み交わしたり、話をしたり、特別接するようなこともずっとなかった。
だからこそ、昨日は特例だった。
珍しく倉田さんに声をかけられたかと思ったら、輪島部長との食事会というよくわからない会に参加しろと言われ。
同じ年に、青葉総合病院で准看護師になった同期の佐山加奈に強引に腕を引かれ。
あんな華やかな場所に、足を運んでしまったのだ。