俺様外科医に求婚されました



人生には、自分の意思ではどうにもならないこと、自分の想いを諦めなければならない時がある。


諒太と出会って、恋をして。
一緒に未来を夢見て、それを知った。


だから。気持ちを押し殺して。
私はサヨナラを選ぶことしか出来なかった。


あれから…五年。

ずいぶん時間はかかったけれど、やっとあの頃のことを思い出すことも減ってきていたのに。



「ププーッ!」


突然響いたクラクションの音に、ハッとなった。

音のした方に目を向けると、運転席の窓を開けた諒太がこちらに向かってヒラヒラと手を振っている。


っていうか、左ハンドル…高級そうな車。


「はぁっ」


小さくため息を吐き、私は車に向かって歩いた。


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