俺様外科医に求婚されました



「確かにすごいことだとは思います…でも、私の中ではもう終わってることなんで。森島さんの件、報告してきますね。失礼いたします」


冷静にそう言った私は、輪島部長に頭を下げると足早に医事課に向かい業務連絡を済ませた。


気付けば勤務時間も過ぎていたためタイムカードを押そうと私はスタッフステーションに向かった。


「お疲れ様です」


気持ちを切り替えそう言いながら明るくそこに入ると、倉田先輩がすぐに私に声をかけてきた。


「あ、モッチー!探してたんだから」

「何かありました?」

「モッチーに来客があったの。もうすぐ仕事も終わりだと思ったからロビーで待ってもらえるように伝えてあるわ」

「来客…って、どんな人でしたか?」


私は一瞬、諒太だと思った。


「うーん、忙しかったからそんなマジマジとは見てないけど女の人だったよ」


女の人?


「ほら、早く着替えて行って。多分二十分くらいはもう待ってるはずよ」

「あ、はい…じゃあ、お疲れ様でした」


私はそう言うと急いで更衣室に向かい着替えを済ませるとすぐにロビーに向かった。


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