俺様外科医に求婚されました


…思っていた、はずだったのに。



「お!今からシーツ交換?」
「中番って、何時まで?」
「美味いイタリアンの店見つけたんだ。勤務後の予定は?」


周りの噂が耳に入っていないのか。
或いは、全く空気が読めない人なのか。

大和 諒太は、以前と変わらない様子で、仕事中の私の前に度々現れた。


大和国際病院の院長の息子で、この病院の跡取りだということを知ってからは、邪険にするわけにもいかず、失礼な態度を取ることも出来ずで。

誘われたら丁重に御断りをしたり…質問されれば当たり障りなく答えたり。


本当なら、また変な噂を立てられるのは嫌だったし、もう私に近付いてきたり、話しかけて来ないでくれと言いたかったけれど。

そんなことを言ってしまって跡取り息子の機嫌を損ねたら…私はクビになるかもしれないし、病院に居辛くなるかもしれないと思い、悪態はつかずになんとかジッとこらえていた。




だけど、働き始めてちょうど三ヶ月が経った日。


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