俺様外科医に求婚されました



「すいませーん!注文いいですか?」

「はい」


ちょうどそばを通った店員さんを呼び止めた大和諒太は相沢先生と一緒に食べ物の注文を済ませると、すぐに私の方へ体を向けた。


「なっ、何ですか?」


マジマジと見られているような視線を感じ、思わずそう聞いた。


「何って、こっちの方がよく見えるから」

「えっ?」

「普通に前を向いて座ってたらちゃんと顔が見えないだろ」


けろっとした顔で、大和諒太は私の目を見てそう言った。


相沢先生や小野さんがいるのに、いつもの調子でそんなことを言えてしまうなんて。

この人には、恥ずかしさというものがないのだろうか。


言われたこっちの方が恥ずかしくなっていることにも…



「だから、この体勢の方がいい」


気付いて……ないようだ。


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