たとえ嫌だと言われても、俺はお前を離さない。
「でも、桃城が怒鳴ったのは本当に驚いたなー」

話をぶり返すかのように、先生が突然そのことについて触れる。


「せ、先生。それはもういいじゃないですか……」

「うんうん。結婚したら、夫は案外尻に敷かれるかもしれないわねー」

「桜井さんまで……っ!」

無理もないけれど完全にいじられている。恥ずかしくていたたまれなくなる。
思わず縮こまっていた私だったけれど、


「その辺にしておけ」


と二人に言ってくれた人物がいた。部長だった。


さすが恋人だ。私のことを助けてくれるんだ。そう思い、ほっと安心しながら彼を見上げると、突然肩を抱き寄せられる。そして。




「綾菜をいじめていいのは俺だけだからな」




……へっ。



な、何て恥ずかしいことを……っ!
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