【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
「唐澤さん、でもどうして高級路線に変更したの? ただ三國不動産でマンション建設をしたいだけには思えないんだけど」
「今回の誘致が成功に終われば三國不動産はさらに躍進が期待できるんです! 駅などの公共施設が老朽化している今、再開発に乗り気な地方行政はいっぱいある。それも高級路線を打ち出すプランはさらに巨額なお金が動く。つまりは地方活性化につながるわけです!」


雅さんはそれを見込んで今回の再開発を高級路線に変更した、と唐澤さんに聞かされた。チョコレートソースとホイップクリームを口の周りにあしらって。

私の頭の中にはひとつの疑問が浮かび上がる。私は雅さんと一緒にいていいんだろうか。

このままいけば妨害工作が増える可能性がある。そうしたら三國不動産ホールディングスにも陰が落ちる。

あきらめるべきなんだろうか。


「っていうか、唐澤さん。ロリコン?」
「え、なに、は、ええーっ、いきなりなんですかっ!」


咲希さんのベビードール姿にやられたんならそうでしょ、というと彼は顔を真っ赤にした。かわいいもんだ。



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