【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
オレの鼓動だけがうるさく音を立てる。

もっとそばで見たくて、オレはソファの前でしゃがんだ。

上気した頬、ぽってりとした唇。
指先でその頬に触れた。

やわらかい。すべすべだし。まだ10代だし。

指を滑らせても咲希さんは全く動かなかった。
オレの指先は頬を通り過ぎて額に届いた。

ちょ……ちょっとくらいならいい?

前髪をすいて、露わになった彼女の額にそっとキスをした。


「っ……」
「☆★※@%$●○!!」


気づかれた?

……いやいや。寝言のようだ。

彼女が唇をムニャムニャさせながら少し首を上に傾ける。

その拍子に彼女はの唇がわずかに開いた。


もうちょっと、ほしい。
咲希、ちゃん……。

オレは顔を傾けて彼女の唇にじぶんのそれを近づけた。
目をつむる。

3、2、1……。


ちゅ。
触れるだけのキス。

なにこれ。甘い。
すごく甘い。

離れがたくて、そのまま、唇を重ねたままでいる。
うわぁ、ダメだ。離すタイミングがつかめない。どうしよう。
こんなことがバレたらオレ、速攻クビだし。
< 168 / 237 >

この作品をシェア

pagetop