【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
「雅副社長、何かありましたか」
「紬が別れたいと言い出した」
「お引き留めされたんでしょうね?」
「いや。タチバナとよりを戻すそうだ」
「ええっ? でも橘氏は部下を妊娠させて……」
「流産して結婚も流れたらしい」
「そ、そうですか」
と合いの手を打ったものの、オレは腑に落ちなかった。元カレとよりを戻すからあきらめるなんて、ボスらしくない。仕事だって遊びだってガツガツやってきた人が。
今回の再開発プロジェクトだって強引に高級路線に変更した。あちこちから反対意見があがっても怯まず、メリットを説明し続けた。まあ、もちろん、次期社長だから最後はみんな折れたけど。
それだって、ただの坊ちゃんだったら、折れたりしない。
海外での実績もあったし、カリスマ性もある。
「雅副社長らしくないですね」
「紬の真意が見えないんだ」
そのとき、抱えていたタブレットがブルルと震えた。メールだ。画面をチラリと見る。
あ……。急いで添付されたデータを開く。
「雅副社長、こちら……」
オレは一縷の望みを掛けて、それをボスに差し出した。
*―*―*
「紬が別れたいと言い出した」
「お引き留めされたんでしょうね?」
「いや。タチバナとよりを戻すそうだ」
「ええっ? でも橘氏は部下を妊娠させて……」
「流産して結婚も流れたらしい」
「そ、そうですか」
と合いの手を打ったものの、オレは腑に落ちなかった。元カレとよりを戻すからあきらめるなんて、ボスらしくない。仕事だって遊びだってガツガツやってきた人が。
今回の再開発プロジェクトだって強引に高級路線に変更した。あちこちから反対意見があがっても怯まず、メリットを説明し続けた。まあ、もちろん、次期社長だから最後はみんな折れたけど。
それだって、ただの坊ちゃんだったら、折れたりしない。
海外での実績もあったし、カリスマ性もある。
「雅副社長らしくないですね」
「紬の真意が見えないんだ」
そのとき、抱えていたタブレットがブルルと震えた。メールだ。画面をチラリと見る。
あ……。急いで添付されたデータを開く。
「雅副社長、こちら……」
オレは一縷の望みを掛けて、それをボスに差し出した。
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