【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
画像を見たときのボスの表情は、ほんの少しだけど、頬が赤くなった。
そりゃあ、好きな女性の似顔絵でドレスのデザイン画となればテンション上がるはず。ウェディングドレスと赤のドレス。パーティー用のカクテルドレス。おまけにデザイナーが撮影した試着中の藍本さんの写真。

してやったり!!

と、思ったけど、オレは必死に気持ちを押し隠した。マジ、レア。写真に収めたいくらいだ。こんなボス!!


「唐沢、済まないがこれを……」
「かしこまりましたっ!」



同じ画像を藍本さんに見せたい。それはボスもオレも一緒だった。

日曜日、オレは藍本さんを誘った。データがほしいと呼び出して。
デザイン画データを彼女のフラッシュメモリに仕込み、レストランで彼女の真意を確認する。

よし。あとは武田ちゃんに連絡して、揺さぶりをかけてもらおう……。


*―*―*


そんなわけで、翌日月曜日。
武田ちゃんはものの見事なまでの揺さぶりをかけてくれたらしい。

すごいおっかない顔で藍本さんは秘書課にやってきた。

必殺技のヒールde革靴潰しは今までで一番の決まり具合だった。骨折れてるかも、オレ、と涙目になる。

でもこれでこそ藍本さんだ。
上層部の重鎮相手にも怯まない女性。
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