【番外編追加中】紳士な副社長は意地悪でキス魔
すぐ隣から来る殺気だった視線に恐る恐る目を横にすると、真っ赤な顔の咲希さんがじろりとこちらを見つめていた。


「今の……なんですか……ホテルって」
「いや、これには訳がございまして、あのですね、こうして咲希さまのお目付役をいただく前の話でして。えっと合コンの席、と申しますか、あの恋人とかそういうのでなく……」


オレはあたふたしていた。弁解しようとすればするほど、墓穴を掘っていく。

それに比例して咲希さんの顔から歪んできて、瞳に水が張っていくわけで。


「み、認めるってことですか? いまのひとと、そういうこと、したって……恋人でもないのに……」
「いや、あの、そのですね……」
「したならしたって言ってくれませんか。往生際が悪いひとって私好きじゃないです」


「し……しました……」


バチン。

頬に走る鋭い痛みとともに視界に星が飛んだ。


「さ、最低っ!!」




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