チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
とにかく、時子さんと僕の間に立ちはだかっている(僕にとっては)邪魔な垣根が、少しずつ崩れていってるのは確かだ。
時子さんは僕のことを信頼し始めている。時子さんを背後から抱きしめて寝るのは、もはや習慣化しているが、週3日だけでも仕事に就いたことは、さらに時子さんから信頼を得るための大きな前進要素に繋がったと言えるだろう。
やっぱり自分の貯金だけで僕と二人で暮らすのは不安だったんだよな。もし貯金が底を尽きたらまた自分が働けばいいとか、健気なことを考えていたのかもしれない。
そんな想いを時子さんにさせちゃダメだろ、自分!

僕はため息をついて反省した。

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