チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
「環が医大に行ったのは、時子さんが看護師をめざしていた姿を見て育ったからだろ?」
「たぶんね。私は医者になりなさいなんて一度も言ったことないけど、あの子が中学2年のときに、突然“医者になる”って言って。以来猛勉強始めたのよねぇ。あの子はね、元々頭は良かったのよ。それに加えてたくさん努力したから。バイトしながら独学して、あの子は自分の力で奨学金を得たの。ホントに私、あの子のことを誇りに思ってるわ」

僕は時子さんの話を聞きながら、感動の涙を止めることができなかった。

もし、「りげんさん」が時子さんにあんなことをしなければ・・・と思う一方で、そうしてしまったからこそ環が生まれて、最終的に僕は時子さんに出会うことができたという現実がある。
それに、この方法でしか、僕は時子さんに出会うことはなかっただろう。
痛みの先にあったのは・・・奇跡だった。
それを僕は愛に変えたい。

「・・・時子さん。僕を・・好きにして」
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