チェンジ! ~僕に恋して君を愛する~
・・・気づいたら、自分のことを「俺」と呼ぶようになっていたのは・・・このガタイなら、「俺」の方が似合うと思ったからで。
そして、もう「俺」と呼んでもいいと、自分で自分に許可したからだ。

ドサッと倒れた俺を、時子さんがギュッと抱きしめてくれた。
それだけじゃなく、時子さんは汗で濡れた俺の坊主頭や首筋、背中まで、ゆっくり撫でてくれている。
その手つきから、「優しい愛」を感じた俺の目に、また涙が浮かんだ。

「・・・時子さん。まだ離婚届、持ってるのか?」
「え・・・そんなの、ここに引っ越す時に破り捨てたわよ。だって、離婚届なんてここの役所でもらうこともできるじゃない」
「あーっ!それはダメだよ!」
「そうね・・・じゃあ、私と“結婚”して」
「と、時子さん・・・!」

またオイオイ泣く俺を、時子さんはあやすように抱きしめてくれた。
こういうとき、俺は時子さんより年下だと思う・・。
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