幼なじみが好きでしょうがない
【芽生Side】
ちょっ、ちょっと
「い、いやそれはっ」
りり~(泣)
大雅の前で言わないでよおおおっ。
私が泣きそうな目で訴えるとりりはそれ以上何も言わなかった。
ふ~。
まあ、とりあえず、よかった…?
いやいやいやいや!!!!
よくないっっっ!!!!!!!!!
でも、大雅の顔は変わらなかった。
私のこと少しでも気にしてくれる…とか?
思ったんだけどなあ。
ぜんっぜん。
見向きもしてくれない。
分かってるっ。分かってるけどお……。
少しくらいは……。
と、考えながら帰ってると、いつの間にか…
「じゃあ、私たちこっちだから!」
と、りりと爽太くんは私たちにそう言った。
あっ、いつの間に……。
あぁ~色々ありすぎて、早くベッドに入りたい。
----- ガチャ。
家の鍵を開けて入った。
親は共働きだから。
帰ってくるのも少し遅い。
すぐに、二階に上がって、制服の着替えもせずに、ベッドへダイブした。
----- ボフッ
「あぁ~疲れたぁ」
「なにが。」
「何がってぇ、そんなの」
って、誰!?
「た、大雅!?」