幼なじみが好きでしょうがない
【大雅Side】
「あぁ~疲れたぁ」
男にいいよられてるからか?
あぁ、なんで俺は、お前と同じ学年に生まれなかったんだよ。
お前と同じ学年に生まれてたら、同じクラスになれてたかもしれねえのに。
あぁ。
ほんっと。
「なにが。」
「何がってぇ、そんなの」
と、普通に話そうとしてる。
は?
なんなのこいつ。
すると、バッと振り返った。
「た、大雅!?」
何驚いてんだよ。
「12人に告られたってほんとかよ。」
何聞いてんだよ、俺。
「えっ、ほんと…だけど……」
と、困ったように答えた。
マジかよ……。
あぁ、辛ぇな…。
「でも、私、好きな人いるし…それに、私なんか、いい所ないでしょ…」
は?
好きな人がいる?
なんだよそれ。
俺以外の男を選ぶのかよ。
なんて、俺がそんなこと言う権利ねえよな。
いい所ねえって、馬鹿なんだな。こいつは。
「お前は可愛いんだよ。」
あっ。ばかだ。
俺何言ってんだ。