幼なじみが好きでしょうがない
【芽生Side】
「お前は可愛いんだよ。」
はっ?
えっ、な、なに!?
ほ、ほんとに!?
大雅が、私に、可愛いって言ったの?
ちょっと、嘘でしょ?
ほ、ほんとに!?
パニック状態が収まらない……。
「な、何言ってるの、」
ねえ、大雅、私、そんなことでよろこんじゃうんだよ?
と、嬉しすぎて泣きそうになってると
「ばーーーーーーーーーーか。
嘘に決まってるだろーが、本気にすんなよ。」
へっ?
嘘っ。
ありえない。
「ありえないーーー!!このっバカっ。」
と、ボカボカと、私に背を向けた大雅の背中をグーで殴った。
もうっ。
最低っ。
「お前、男にホイホイ付いていくなよ、男はな、いつでも、隙あらば狙ってんだよ。お前みたいな、隙だらけの女を。」
は?
私が隙だらけ?
「大丈夫ですぅ~、私隙だらけなんかじゃないし!」
何言ってんの。
ばーか。
「ふ~ん?それはどうだか。」
そう言うと、私の手を引っ張り、ベッドに押し倒した。