幼なじみが好きでしょうがない


【芽生Side】


大雅は、写真を撮られたことなんて、知らなかったと思う。

写真を撮られた後、

『ははは~』
と、3人は去っていった。

私は、その場で泣いた。

『大雅…………。』

その後、そこにどのくらいいたか、覚えていない。


すると、ガタンッ。と大きな音を立てて、ドアが開いた。

『芽生!?』

そこにいたのは、りりだった。

『り、り……。』


私の姿を見て、りりはこれ以上にないくらい驚いていた。

『芽生!?どうしたの!?』

本気で心配してくれてる。



『りり…………。りり、りりぃぃ!!』

そう言って、私は、りりに抱きついた。


『大丈夫!?』

大丈夫なんかじゃない。
もし、あの写真をばらまかれたりしたら……。
私終わりだよ……。


『大丈夫!私が助ける!あたしがそばにいるから!!』


りり……。


でも、それから私は、引きこもりがちになって。

学校にも行かないようになった。

< 35 / 200 >

この作品をシェア

pagetop