甘い初恋は、イケナイ最後の恋。




放課後。
ちーちゃんはバスケ部の練習に、翔は図書委員の仕事があるため私は一人でバイト先へ向かう。




一人になれば自然と思い出すのはちーちゃんと翔の心配そうな表情。




無理をしてるのは分かってる。
お母さんが毎月お小遣いをくれてお金に困ってる訳じゃないから、バイトをしなくても生活はできる。




でも私は………




俯きながら歩いてふと顔を上げると前方にコンクリートの塀に背中を預ける男性がいた。




金髪のフワフワした髪に黒いグラサンをかけてる。
いかにも関わってはいけないオーラ満載の男性。




何だか変に絡まれそうで怖い。
でもあの人の前を通らないとバイト先に行けないし…




目を合わせずに早足で通り過ぎようとした瞬間に、バッチリ男の人と目が合ってしまった。




や、やってしまった!
これはもう走って行くしかない!




小走りで男の人の前を通り過ぎようとした。



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