極上スイートキス~イケメンCEOと秘密のコンシェルジュ~
  

にっこりと微笑まれ視線のやり場に困る。

「可愛い後輩の1人だと思ってたのに、あんなにキビキビ働いてて」

 女の子に対して可愛いという言葉を、さらりと口にする。
 紘平はそういう人だ。

 そうわかっているのに、嬉しさにどうしても胸が騒ぎ出す。


「私は、先輩が私のこと覚えていてくれてたことに驚きです」

「どうして」

 紘平は立ち上がり、みのりの手から2杯目のグラスを受け取った。
  
 触れ合う手から電流が走るようだった。
 
 上向くとそこに、紘平の甘い視線が降りてくる。


「俺はずっと覚えてたよ、お前のこと」


 触れ合った手が離せない。

 そして、絡んだ視線に息が止まりそうだった──。

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