恋愛エキストラ
ふたりが歩いていく後姿は

身長の背丈から

雰囲気まで

すべてがお似合いで

「桜田先輩と工藤先輩だ!」

「美男美女でお似合いすぎる〜」

といった声の中に私は

埋もれていった

そう。確かこの時だった

校舎の窓にうつった自分を見て

あらためて自分が工藤先輩みたいな

キラキラした人にはとうてい届かない

たかがエキストラ役なんだと気付いた
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