只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜

本当のプロポーズ

「美羽…結婚するっていつ」

突然家に美羽の双子の弟の片割れである美来が来た。

「美来…美塁はどうしたの?」
「美塁は学校に呼び出しくらって来れない…」

美羽と美来は膝を詰めて話していた。

「それで、いつするの…」
「私と悠哉さん的には、美塁と美来が落ち着いてからがいいなと…」
「?僕らが落ち着く?」

美羽は悠哉と話し合ったことを美来に話した。

美羽が話している途中に美来は目を輝かした。

「僕らの生活が落ち着くまで待ってくれるの?」
「うん、その方が皆式に参加できるでしょ?」

美来は物凄い勢いで頷く。

「…ありがと」
「ふふ…」

美羽は照れてる美来を見て微笑んだ。

「これからもう帰るの?」
「うん、この前下見はしたし…観光もしたから」

美羽は駅まで美来を送った。

「またね、美羽。悠哉、さんと仲良くね」
「うん、ありがとう」

手を振り美来を見送る。

「あ、美塁にメールしよ」

美羽は家に帰って美塁に連絡を入れた。

するとすぐに電話がかかってきた。

「もしもし、美塁?」
『姉ちゃん!!マジ、行けなくてごめん!!』

電話に出ると涙声の美塁の声が聞こえた。

「美来は今帰ったから今日中には帰ると思うよ」
『うん、話は後で聞く!!…でも、会いたかった…っ』

泣きながら言う美塁に美羽は少し同情した。

それから少し話して電話を切った。

「誰かと話してた?」
「悠哉さん!」

美羽が電話中に悠哉は帰って来たらしい。

「今日、美来が来て。今は美塁と電話してたんです」
「なるほど、美塁君は来てないんだね」
「はい、学校から呼び出されたようで…」
「なるほど」

悠哉の脳裏に泣いている美塁が想像できた。

「…可哀そうだったね」

悠哉が何を想像したのか美羽は分かったのか苦笑いを浮かべた。
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