只今上司がデレデレちゅぅ!!〜溺愛上司に愛されて〜
改めて美羽と悠哉の親に挨拶に行く。

「改めなくても良かったのに」

と悠哉の父親が言う。

「これは、俺と美羽のけじめだから」

美羽は悠哉の言葉に「はい」と頷いた。

悠哉の父親と結愛は満足そうに頷く。

「美羽さん、悠哉をよろしくね」
「ああ、よろしく頼む」

満面の笑みで言う2人に美羽も笑って返した。

「はい!」

美羽の父親の方へは行くことにした。

悠哉が、

「こっちに来てもらうばかりじゃ悪いし、美羽が育ったところ見てみたい」

と言ったので美羽は父親に連絡を入れてから行くことにした。

「楽しみだ」

悠哉はとてもワクワクしていた。

「私も、帰るのは久々で…。緊張します」

電車に乗って美羽の実家へ。

最寄りの駅に着くと、改札口の前に美来と美塁の姿があった。

「おかえり、姉ちゃん!!」

美塁は美羽に抱きついた。

美羽は耐えきれずよろめく。

「わっ!ただいま、美塁、美来」
「おかえり美羽。いらっしゃい、悠哉さん」
「あ、ああ…」

美塁と美来に荷物を持ってもらい、4人は家路についた。

「姉ちゃん、悠哉さん」

向かっている途中で美塁が後ろを歩く2人に言った。

「俺達に合わせてくれてありがとう」

きっと式をあげる日のことだろうと悠哉は察する。

「いいや、俺たちは家族皆に祝って欲しかっただけ。なぁ、美羽」
「うん、だからお礼なんていいんだよ美塁」

美塁が照れているのが後ろからでも分かった。
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